2011年09月14日

なぜ今?


N○Kで、最近特に、脳卒中のリハビリのことを
取り上げてますね。


うたい文句がキョーレツですよ。

脳卒中リハビリ革命! とか、わずか10分劇的改善! とか。

問い合わせが1000件以上、殺到しているそうです。


長年、脳卒中のリハビリにかかわってきた私としては、
どんなふうな経緯で、なぜ今、その療法がメディアに乗っかってきたのか
そのほうが疑問です。


番組の中で、「脳卒中は6カ月経つとこれ以上は治らない。」と
言われていることをしきりに出してましたが、
この言葉の意味は、治らないの言葉の使った方と、
受け取る方との知識や意識の相違で取り方が大きく違ってくると思います。


20年以上前、日本の医療は、高齢化社会に伴う介護方面の対応が遅れ、
「社会的入院」といわれたように、
病院が高齢者介護を担っていた一面がありました。

脳卒中で倒れてマヒが残ってしまったお年寄りは、
数年という長期入院が可能だったのです。

それは、リハビリという面からも、長期に渡って治療ができる
ということでした。

発症半年なんて、まだまだフレッシュな患者さん。

数年経って入院されてくる方はザラで、
その方々がリハビリを受けると潜在能力がむくむくと目覚めるというか、
みなさん必ず改善しました。

中には92歳で寝たきりになっていた方が、
見守りつきで歩けるようになったこともありました。

リハビリ受け放題、こんな時代もあったのです。

病院にいればいざという時、医師も看護師もいるし、
本人も家族も安心でしたしね。


けれどもこの状態は、医療保険財政を著しく圧迫していたのです。
そこで外国の様子を参考に進められたのが介護保険。

発症半年経った患者さんは地域に戻り、
在宅介護を受ける方向へと代わっていきました。
病院も医療点数制度が代わり、半年以上経った患者さんを入院させていては、
経営が成り立たなくなりました。


今回紹介されている療法の他にも、今まででも、ボバース法やPNFなど
マヒに変化を起こさせる療法は他にもあって、名セラピストはいっぱいいるのに、
なぜ今回の療法がメディアに出てきたのか、
それは、発症6カ月以上経っても、まだまだ劇的改善があることを
訴えたいためという意図もあるのか、
なんだか、つい、裏事情があるんじゃないかとか思ってしまいます。


いずれにしろ、何かが変わろうとしているときなのかもしれません。




posted by akane | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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