2011年07月22日

自分で自分が分からない。


自分の能力がいったいどの程度なのか・・・・

最近よくわからなくなってきました。


弓を引いているときの自分が、自分でコントロール不能です。

その傾向は弓を始めた高校生の頃からありましたが、
そう気にはしませんでした。


昨日は、月一回の、範士じきじきの指導が受けられる「立ち」の練習日。

(5人並んで演武をします。作法にのっとって順に弓を引くのです。
 祭礼行事や試験の時に行います。)


私は実に1週間ぶりの弓でした。

そのうえ、右肩の調子が悪いので、
もともと練習量は人より短かったのに輪をかけて、
このところは、さらにその1/2。


それなのに・・・


昨日は8本引いて5中してしまいました。

暑い昼間、皆がダウンする中、一人パンパン中ててました。

自分でも 何がなんなのか、いったいどうしてしまったのか、
混乱しています。


なぜって・・・私、中りませんから、日頃。
おそろしいくらい。


回りの人がパンパン中(あ)てている中、
私は、10本引いて1本も中らず帰るという・・・・

そんなのザラなんです。


あんまり中らない引き手を中りが無いと言います。
その反対、よく中る引き手を中りを持ってると言います。

私はどう見ても中りの無いヤツです。

自分でも、私は中りを持っていないと思っています。


・・・でも中るんです。 

立ちを組んだり、試験のときには。


昨日は特に、 でした。


久しぶりの弓なのでどこに矢が飛ぶか、ドキドキ。。。
(↑ 五段なのにまだこんなレベル。)


最初の立ちで、持って出た2本の矢をいきなりど真ん中に突っ込みました。

次の立ちで、最初の1本を入れ、2本目を的枠ギリギリではずしました。


こんなことはまぐれであります。

でも、いくらまぐれで中ってもここまで、です。

いつもそう思ってます。


自分の立ちの順番が来るのを待ちつつ、3立ち目。

集中力が落ちてきているのを感じました。

全日本のトップレベルの選手たちは、何日も何時間もかけて
予選を勝ち抜き、決勝もけりがつくまで引き続けることを思うと、
その集中力の持続力は、想像もつかないくらいスゴイです。


やはり・・・というか・・・2本ともはずしました。

力無く、的の下に落ちました。


(これで今日の練習は終わり。)

と思っていたら、時間ギリギリ飛び込みで練習に来た方がいて、

「もうひと立ち、五段のメンバーでやりなさい。」

ということになりました。


〆の立ちです。

私は大前(皆を先導。一番最初に引く人。)になりました。

いつもなら、4つも立ちをすることが無いので、
ここで自滅しても、周囲からは、
(疲れてるんだな〜。)と思われて、それで納得というところです。


私は、5月の試験のとき以来、立ちの時は、
「大前さんの顔」を思い浮かべることにしています。

あの汗だくの顔、です。

(→ あそこまでなれなかった)
(→ うれしい・・・・という言葉)


あの顔を見たときは、ほんとショックでした。

二次試験に落ちたことよりも。


(自分はあそこまで一生懸命やれなかった)

あそこまでやれない・・・自分ってそんなもんなのか?


(もう、あの思いは・・・したくない・・・。)


弓を押す左腕がピクピクしました。

さすがに連続の立ちは、カラダを疲れさせていました。


でも、


(あの思いはしたくない。)


私は「大前さんの汗だくの頭」を一層強く念じました。

中てようなんて思いません。

「あの顔」だけです。



そして、中りました。

2本とも。


ざわつき始めていた道場がシーンとなってました。


何より驚いてたのは、自分 です。


今までの自分なら、絶対中っていませんでした。確証します。


5月の試験の日から、私の弓は完全に変わりました。

弓の技術はそれほど変えていません。

弓とは違う部分が目覚めただけです。


ほんのちょっとのきっかけでこんなに変われるんですから、
自分の中にどんな能力があるのか分かりません。

そして、このあともどんな「道」の歩くのか、
どんな歩き方をしていくのか、
まったく想像がつきません。


でも、あの「大前さんの汗だくの顔」は、
一生ともにあると思います。



※今日は一段と長くなりました。
 読んでくださった方、ありがとうございます。



posted by akane | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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