2010年05月07日

Nさん、ありがとう!

また一つ、ガマンするのが上手くなった。 私が泣いてしまったら、「終わり」になるから。 昨日、Nさんとお別れをした。 この ひと月で容態が急激に悪化した。 認知症の末期。まったく動かない。目も開かない。 「こんなになってしまって・・・。」 娘さんが布団をめくると、体は丸まり、 両腕や両脚は体に食い込むように曲がっていた。 「この間なんか、こぶしが喉に当たっていて、  自分で自分の首を圧迫して息が止まりかけたんです。」 娘さんの目に涙が浮かんだ。 腕や脚を伸ばそうと動かせば、後で熱が出てしまう。 体力の低下が激しい。 もう運動は無理だね。 医師と看護師さんにお任せしよう。 Nさんと初めて会ったのは、6年くらい前だったろうか。 その頃はまだ、体を支えれば歩けていた。 会話こそすでにできなかったが、「こんにちは。」と私が言えば、 コクリと首を動かした。 肩を揺らして笑ってくれたこともある。 ベッドに横たわるNさんを見ながら、 Nさんと過ごした時間を思い出した。 「寝てるばかりもしんどいと思うけどね・・・」と娘さん。 「体は固いけど、おだやかな顔してはりますよ。  顔色もいいし・・・。」 この間まで、毎日服を着替えさせて、車椅子に乗せて、 今でも口から食べ物を入れておられる。 到底マネのできない介護、Nさん、満足しておられると思う。 「長い間ありがとうございました。」 「(こちらこそ、)ありがとうございました。」 娘さんに頭を下げて立ち上がり、鞄を握りしめ部屋を出た。 ふり返ると、部屋の明かりがもう消えていた。 Heart2 (外には花がいっぱい咲いてる。私の中にNさんの花が咲いてる。(^^) )
posted by akane | Comment(0) | 日記
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