2009年08月26日

中島らも氏を偲ぶ。

生きていたら、57歳。 2004年7月26日、泥酔して階段から転落。 頭部を強打。 10日後、意識が戻らないまま、帰らぬ人となった。 常々、「階段から転げ落ちて死ぬという、そんなトンマな死に方がいいな。」と 言っていた。 中島らも氏。 2か月前、中島氏の著書に出会った。 名前は聞いたことがあったが、実際に文章に出会ったのは 初めてだった。 「すごい頭のいい人」・・・そう感じた。 文の展開がスムーズで、説明が上手くて、 情報がいっぱい詰まっていて、自分の意見もはっきり書いてあって、 内容も表現のしかたもおもしろくて、一気にのめり込んだ。 本屋に通っては、買い込んだ。 そのあとに知った経歴は、一般常識からみれば 「波乱万丈」。 東大進学率1位を争う進学校、灘高を試験を受けずに卒業。 (成績優秀だからではない。高校時代から生活はかなり荒れていた。) 薬物中毒。アルコール中毒。うつ病発症。 日常生活も、家には何百人もの人が出入り。 当然、素行は乱れる。 奥様もそんじゃそこらの並みの女性ではない。 文を書くときは、酔っ払っていたか、薬物でラリっていたらしいが、 著書を読んだ限りでは、まるでそんな感じはしなかった。 「まじめ」な文章だと思った。 誠実だと思った。 真剣に向き合って書いた文章だと思った。 これもあとで知ったことだが、中島氏は依頼された文章を書くときには、 まず、何十冊という本を用意し、読みふけったそうだ。 どんなに忙しくても、執筆前には必ずそうしたそうだ。 そのためにも、アルコールと薬物は必要だったんだろうか? 先日、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)で捕まった男は、 こう言った。 「携帯電話にかかってくる客の注文に応じ、  コンビニのように年中無休で売っていた。  疲れていたので、、麻薬をやりながら売った。」 疲れていた。 疲れが吹き飛ぶ。 いつもと違う体験ができる。 中島氏が「埋められなかった」ものって、なんだったんだろう。 薬物で逮捕されるニュースを聞きながら、 故人の生き方を思惑する今日この頃。
posted by akane | Comment(0) | 日記
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