2016年02月09日

極めびと


一年半のおつきあいで昨日初めて知った。

Yさんは昔、書道の師範だったのだとか。

どおりで「字」を書くことへのこだわりがあるわけだ。

Yさんは脳梗塞で右半身にマヒがある。
パッと見た目、分からないくらいのマヒだが、
字を書くときに横線が少し波打つ。

わたしの書のレベルからみると、書くのにまったく支障はない。
達筆だ。

けど、Yさんはよく言う、「書けない。書けるようになりたい。」と。

昨日、近くの集会所で書道教室があると聞いたのを伝えると、
Yさん、目がキラッキラ。

実は・・・と、先ほどの告白だ。


この仕事を始めた頃、華道の先生を担当した時のことを思い出した。
右手が完全マヒだった。

左手でも花は生けられるのに、二度と生けようとはされなかった。



その書道教室に通っている人が、
「(もしYさんが通われるなら、)道具の余分があるから差し上げますよ。」
と、おっしゃったが、丁寧にお断りした。

たぶん、Yさんが筆を取ることはないから。

取ることはあっても、それにはもっと時間がかかるだろうから。






posted by akane | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/173787275

この記事へのトラックバック