2014年07月02日

本心を隠したまま。


蝉が・・・

昨日から蝉が鳴くようになりました。

そして、おとといの晩、

Sさんが亡くなられました。

夏の訪れを耳にする直前でした。


半年、点滴だけの生活を続けられました。

先週の血圧低下したときの心臓への負担は
かなりのダメージだったようです。


車いすに座ったまま転倒する、
食事に2時間以上かかる・・・・
リハビリのオーダーが来て、
あれからもう4年近くなりますか・・・

去年の12月には、手すりを持って一人で歩けるように
なっていました。


半年先のことなんて、本当に分かりません。

自分が思う以上に、
人間って、心も、体も、変わっていくものなのですね。


いろいろ学びの多かった患者さんとそのご家族でした。

最後には宗教(エ○バ)の力に押し切られましたが、
Sさんご自身と言葉ではない会話で本心を聞けたことは、
宗教の力に屈したとは思いません。

口からの栄養がいよいよムリかとなってきたとき、
喋れないS氏の代わりに奥さまが、

「胃ろうはしないと、本人から聞いてます。」

と言ったその横で、手をモジモジさせてるSさんの姿を
わたしは見逃しませんでした。

一度、S氏と二人きりになった時、訊ねたことがあります。
実はS氏は「胃ろう」を希望していました。
口から食べるのもチャレンジしたがってました。

意識が普通でしたから、
お腹が空いて空いて、しょうがなかったと思います。

反面、介護に負担をかける、家族への遠慮が相当なものでした。
本当にやさしい方だったんです。
やさしすぎました。


家族って、意外に家族のことは分からないのかもしれません。


お花に囲まれたSさんのお顔を見ながら、

「うん、うん、・・・」

と、うなずくばかりのあかねでありました。






<追記>

歯科医の判断は最低でした。

歯科医の全部が全部、そうだとは言えませんが、

口の中だけ見て判断する医者は、

「その人」を見ないから、

大事なことを見逃してしまったのだと思います。





posted by akane | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記