2011年08月23日

Mさんとご主人の大切な時間


昨日はMさんが入所したホームに出向し仕事。

Mさんのご主人の激ヤセが膵臓ガンによるものと分かり、
Mさんの介護ができなくなったので、
Mさんは、ひと月前からホームに入所しました。

ご主人は10日ほど入院した後、あとは抗がん剤を飲みながら、
自宅療養中です。


うちのスタッフが伺うのは、月曜日と木曜日の午後1時半から2時半。

1時半に到着し、仕事を始めて5分ほどすると、

「どーも。」

ご主人がやってきます。


何をするわけでもなく、うろうろして、
私が帰る10分くらい前になると、
りんごジュースをコップに入れる準備を始められます。

実はこのりんごジュースは、
自宅に伺っている時から続いているご主人のおもてなし。

まさかここでも、ご主人が入れたりんごジュースが飲めるなんて。



前回の1回目は、さしさわりの無い会話をして過ごしました。

昨日は、このところ、毎回顔を出しに来られているのを
うちの他のスタッフから聞いていたので、

(よし!今日も来られるなら、ご主人が来られたら、
 今日はいっぱい話をしよう。)

そう決めて伺いました。



1時35分。

「どーも。」

ご主人です。



ご主人が買い出し物を冷蔵庫に入れ、手が空いたのを見計らって、

「掃除とか洗濯はどうしてはるの?」

と訊ねてみました。


「ああ、まぁ、なんとか。 前々からのことだしね。」


「ちゃんとご飯、食べてはる?」

「うん、なんか買ってきては・・・。」


「背中の痛みは?」

「今無い。副作用で頭がぼ〜っとするけど。」

・・・・

ご主人は、奥さんのベッドの横に椅子を持ってきて、
深く腰掛けました。


Mさんは、進行性の病気で体が動かず声も出ません。
意識はあります。

わたしはTVとかでよく見る奥さんがご主人と会話する光景を思い浮かべ、
一般的に奥さんがご主人に訊ねるだろう(わたしだったら訊かないだろう)
質問を思い起こしながら、ご主人と会話をしました。


「まあ、単身赴任も長かったし・・・・。」


・・・・


途中、

「奥さん、奥さんの代わりにご主人に訊いといたよ。

 他には何を訊いたらいい?」

と、私はMさんを見ました。


Mさん、 ニコッ! 



「ご主人、結婚したのはいつ?」

なんと! 今年でちょうど50年だそうです。

奥さんが先に惚れた恋愛結婚ですよ。


「50年か〜。。。あっという間やったな。」

ポツリとご主人。



そうですね、

ず〜っと、お二人で生きてこられたんですね。

これからは、この1時間をお二人の大切な会話の時間にしましょう。

ご主人、いっぱい喋ってね。

奥さんは横でニコニコして聴いておられることでしょう。


わたしは、お二人の紡いだ思い出をたくさん聴いてみたいと思います。




posted by akane | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記