2010年10月29日

Kさんのしあわせ

桜の木の葉っぱが、少しずつ少しずつ色づいてきてきます。
今度また冷え込む頃には、街のあちこちが黄色や赤に輝くことでしょう。


昨日、Kさんにお会いしました。

Kさんは72歳の女性。
多系統萎縮症のオリーブ橋小脳萎縮症で、寝たきり状態です。
夏までは微笑んだり、途切れ途切れにでも声を出したりしておられたのが、
この夏の間に一気に弱られ、今は物を飲み込むのも困難になり目もうつろです。

発症して10年、ご主人がずっと1人で介護してこられました。
オムツ替えはもちろんお風呂もご主人が抱えて入れておられます。
ケアマネジャーが、いろんな介護サービスを勧めたそうですが、
本人がかたくなに拒否。
ヘルパーさんや看護師さんじゃダメなんです。ご主人じゃないと。
ご主人も「コイツは昔からがんこだから。」と、奥様の意のまま
特に困っているふうでもありません。

医師が胃に直接栄養を注入する胃ろうや点滴を勧めますが、
これまた拒否。
胃ろうするとなると、まずは処置のため一時入院しなくてはいけない。
ご主人と離れるのが嫌なのだそうです。

ご主人が外に出るのは、夕方のお買い物のときだけ。
そのときでも奥様はさみしそうな顔をするそうです。

聞くところによると、お二人は職場で知り合い、奥様の方が
ご主人にベタ惚れし、結婚。
でも結婚したあとは、ご主人は出張が多く家を空けることが多くて、
さあ定年退職、これからゆっくりと・・・と思ったとたん、
奥様が発症したとのこと。

ケアマネジャーさんが言っておられました。

Kさんは今、ご主人と二人、いつも一緒に居られて、
究極のしあわせなんじゃないかな?

・・・と。

ホンマにだんなさんのこと大好きなんですね。

こんな夫婦もあるんですねー。


posted by akane | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記