2009年12月27日

完結

すごく哀しい。 残念。 昨日、太宰治の小説「斜陽」の舞台とされている 神奈川県小田原市曽我谷津の旧別荘「雄山荘」が全焼した。 人は住んでおらず、電気も通っていないから 漏電の可能性もないという。 町中から離れて一軒ポツンと立ち、人通りも少ない。 日本建築と中国建築が混在したおしゃれな別荘。 この秋、NHKで太宰の特集番組があり、 ここも映し出され紹介されていた。 この別荘は、太宰の娘で作家の太田治子さんの母、 太田静子さんがお母様と一時期住んでいた場所であった。 以前もブログに書いたが、静子さんは、 ここで過ごす日々の出来事を綴るよう、 日記を書くことを太宰から勧められた。 やがて太宰は日記を譲り受け、 それをもとに「斜陽」を書くことになる。 日記を譲り受けるため、太宰はここにやってきた。 その夜、二人は結ばれ、治子さんを身ごもった。 太宰は、一週間ほどここで過ごした後、 静子さんに促され、日記を手にし、東京に戻った。 想いが詰まった建物だった。 そっとしておくべきものだったのかもしれない。 でも、太宰との真実を書いて欲しいと言い残して逝った 母のために治子さんは書かねばならなかった。 物語の完結か。 inori2 (明治村にて 教会ステンドグラス)
posted by akane | Comment(0) | 日記