2009年09月13日

蘇った記憶

不思議なもんですね。 もうとっくに忘れていたと思っていた記憶が ある方の文章を読んでから、次から次と蘇ってきます。 昨日はひさしぶりにまとまった雨。 家で、以前読んだ本を読み返していました。 ちょっと疲れていたから、 こころが温まるような本に手が伸びます。 雨のせいでおセンチになっていたせいもあるかもしれません。 私の生まれた家は、もう築100年以上経っている 田舎の古家です。 今でこそ30センチ積もるか積もらないかですが、 30年くらいまでは豪雪地帯で、雪の屋根をささえるため、 大黒柱は、一辺が30センチくらいの太さがあります。 広間を通り、奥に行くと、 縦2メートル、横1.5メートルくらいの仏壇が据え置かれ、 金色に輝いています。 襖を隔ててその横は、8畳くらいの部屋があって、 昔は、おじいちゃんとおばあちゃんの部屋でした。 私が、小学校2年くらいの時だったでしょうか。 その部屋に、新しい畳が入ることになり、 搬入のときにおばあちゃんが、 「もったいないわ?。こんな汚い年寄りのために。」 と、言いました。 それを聞いた私は、 「いいやん、汚れたって。」 と、言った・・・・・ように思います。 「ように思う」というのは、そのあと間髪入れずに、 バコチン!! と、思いっきり頭を殴られたから。 兄貴にね。 私は、「誰が使っても汚れるモノ。汚れるのはあたりまえ。 気にしなくていいよ。」という気持ちで言ったつもりでした。 でも、兄貴は、おばあちゃんの「自分は汚い」という 謙遜の気持ちを受けて、私の言った言葉は、 おばあちゃんたちのことがさも汚いと言っているような 意味合いに取れたのでしょう。 今は誰も、殴ったりしてくれません。 気がつかずにたくさんの人を傷つけているかもしれません。 この年になったら、本当に自分のことを思って、 親身に叱ってくれる人がどんどんいなくなります。 本を読んだり、周囲を眺めたり、いろんな人に会ったり・・・ いろんな考え、ものの見方を感じ取る経験を 自ら求めていくしかありません。 叱られた記憶がありがたい。 今でこそ、それが糧になっていることがよく分かる。 本を読みながら、そんなことを思った雨の日でした。
posted by akane | Comment(0) | 日記