2009年05月09日

得して元気も出る本


求めているから、出会うのか?
出会っていても、求めているものが違えば、気がつかないのか?

昨日のへこんでいた気持ち回復。
タイミングよく、出会えるものです。

なにげに手に取った本。3ヶ月前に一度読んだ本です。
神戸女学院大学教授の内田樹(うちだたつる)氏と
精神科医の名越康文(なこしやすふみ)氏の対談。

改めて、二人のやり取りを読んでみると、
「あれ?わたしの感覚は、そういうことか。」と気がつきました。
気がつけば、もう脳の中から消えてしまいました。

「オレはどこまで行ってもオレだ」じゃなくて、
「オレはここではAであり、あそこではBであり、あっちの方だとCである・・・・」
・・・・・・
塩をシチューに入れるのとお汁粉に入れるのとでは、
塩の果たす役割が違ってきて当たり前なのに、
「自分探し」とか「自己実現」とか「オリジナリティー神話」とかが、
そういう自明のことを忘れさせてしまったんじゃないかな。
(内田氏)


「あいつはコロコロ変わる」なんて言いがちです。
・・・・・・・・・
本当は自分の方が変わってるんですよ、微妙に。
相手がより繊細に自分の変化をモニターしていて、
たとえば今十三点ぐらいになっている時に、
まだ自分ではゼロ地点だと思っているから、その場での生身の
いろんな空気を読めなくなっていて、何かに固執し縛られてる。
それがある記憶であったり、ある感覚的な体験であったりするんだと
思うんですけれど。
(名腰氏)


人間の攻撃性をドライブしているのは体じゃなくて脳なんですよ。
身体っていうのは、どこかで抑制してるものです。
狼同士闘っている時でも、片方の狼が「負けました」って
喉をさらしちゃうと、いくら噛もうとしても喉を噛めないっていう、
コンラート・ローレンツの説がありますけども、人間の場合も最終的に
抑制するのは身体なんだと思うのです。
勘違いしてる人多いけど、身体が攻撃性の培地であって、
理性がそれを統御しているというのは嘘なんです。
・・・・・・・
(内田氏)


物事を深く深く掘り下げて語り合う二人の対話。
心の深いところを適切な言葉を使って、説明してくれています。
読んで「楽」になる本。

題名が「14歳の子を持つ親たちへ」となっているのが、少し残念に感じます。
本を手に取る対象が限られやすい印象を受けるからです。

私は、「合気道でひたすら喋る内田先生」と「講演が面白かった名越先生」という
個性豊かな二人の対談本ということで、迷わず買いました。

二人の学問、知識の深さから、様々な分野の人物の言葉も盛りだくさんですし、
広くて深いものの考え方、切り口も知ることができます。

決して、題名のように限定された人だけではなく、
今の世の中に違和感を感じている人、
もやもやを吹き飛ばしスッキリ生きたい人にもおススメしたい本。




posted by akane | Comment(0) | 日記